"Pra Machucar Meu Coração"

今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観ていました。

終わってしまい、ちょっぴりロスきぶんです・・・。


小栗旬さん、小池栄子さん、回を重ねる毎に、

演技が素晴らしくなって行っていたように感じられ、

そしてあの最後・・・圧巻でした。涙が出ました。。


キャストも豪華で、三谷幸喜さんの脚本も鎌倉時代を分かりやすく面白く、

本当にとても良かった。


中でも、佐藤浩市さん演じる上総裕恒の最後のシーンは

ほんと流石で、強く印象に残りました。


~「鎌倉殿」後半は、個人的には、坂口健太郎さんを応援してました・・・♡

瀬戸康史さんのトキューサも和ませてくれましたし、

実衣を演じて知ることになった女優の宮澤エマさんも、お上手でした。


三谷幸喜さんの脚本は定評のある通り、ときおり、いろんな場面で、

暗く重くなりがちな時代を描いても、お話しのところどころ、

明るく楽しませてくれました。



これは史実にはたぶん無いエピソードだとは思いますが、

スペシャルゲスト出演として

大竹しのぶさん演じる“歩き巫女”なる占い師のような存在の老婆が、

ある時、紹介を受けた、柿澤勇人さん演じる源実朝にアドバイスするシーンで、


「おまえの悩みは、どんなものであっても、それはおまえ1人の悩みではない。

遥か昔から、同じことで悩んできた者がいることを、忘れるな。

この先も、おまえと同じことで悩む者がいることを、忘れるな。

悩みというのは、そういうものじゃ。おまえ1人ではないんだ。決して。」


と進言するシーンがSNSで話題になりました。


「あなたが悩んでいることは、いつか誰かが悩んだ悩みだって、

あなたひとりの悩みではないんだ」

ということ。


確かに、そのとおりだなと。


生きていると、色んなことが起こります。

嫌な目には出来るだけ遭いたくはないけれど、

様々な経験をしたことが、

歌の理解にも繋がるなあと思うことはあります。


ボサノヴァの歌詞も、

色んな心の痛みを表現されていますけれど、

それは、歌を聴いているこちらも同じことを経験していなくても、

想像でそういうことだろうとだいたいは感じ取れるけれど、

人生経験によって、歌の理解には深みが増すような感じ・・・。



“Pra Machucar Meu Coração”

「私の心を傷付けるために」は、

サンバの作曲家Ary Barrosoの曲です。


「もう1年半になるよ、僕らの家庭が壊れてしまってから」

という歌いだしで始まる、少し寂しげな、けれど美しいメロディーの曲です。


「僕のサビア、僕のヴィオラォン、そして残酷な幻滅、

結局、それしか残らなかった。

でも誰が何が良かっただなんて言えただろう

君にとっても僕にとってもこれで良かったんじゃないか?

人生は学校のようなものだね、

僕らは学ばなくちゃいけない

苦しまずに生きるすべを」


と、そんな歌詞になります。



・・・偉大なアーティストにふれるたび、

みなさん、若くして老成しているというか、達観しているというか。。。

音楽家もしかり、

小説なんか読んでいてもそう思わされる作家さんいらっしゃいますし。


じぶんはいつまでたっても悟れないというか・・・未熟というか。。。


まあ、でも、わたしの場合、

敬意を感じてお付き合いさせてもらっている人や、家族が居てくれて、

愛情に囲まれてる感があるので、恵まれてますし。


幸せなのがいちばんですよね。

来年も。そしてその先も。



今年もありがとうございました。

また来年も、ぼちぼち徒然を書き記しますので、

良かったらいらしていただけましたら嬉しいです。


良いお年を。


Rei Tateishi info.

ボサノヴァ弾き語りすと 立石レイ のサイトです。